爪水虫(爪白癬)について 爪が白くありませんか?
2021年04月28日
爪にできる水虫「爪水虫」(つめみずむし)のお話です。
痒みも痛みもないので、気づかない病気の一つに「爪水虫」があります。
爪が写真のように、爪が白くなり、さらに爪が厚くなってきたら要注意です。
「白癬菌」は家族内感染の原因になります。
よって、治療をおすすめします。
診断は、顕微鏡で通常の水虫と同じように原因菌である「白癬菌(はくせんきん)」をみつけることです。
爪水虫の治療について
外用薬について
さて、爪水虫を治療したことがある方なら分かると思いますが、爪水虫というと内服薬というイメージがあると思います。
しかし外用薬が最近になって登場したのはご存じでしょうか? 保険適応です。
一度、内服にて断念した方もご相談ください。爪が数枚のみ侵されている方などは、特に推奨されます。
外用剤は、「ハケ型」と「マーカー型」がありますが、とても塗りやすいように工夫されています。爪の表面に塗ることで爪の下(爪床)の白癬菌(爪水虫の原因菌)を殺菌して効果を発揮します。
私見ですが、「根元から良い爪が出てくる」だけでなく「爪の色が薄くなる」という治り方でよくなってくる感じの人が多い印象です。
内服薬について
一方、内服の治療の方も新しい薬が出てきています。保険適応です。
以前は、テルビナフィン(商品名:ラミシール)、イトラコナゾール(商品名:イトリゾール)にて長らく治療されてきましたが、最近になりホスラブコナゾール(商品名:ネイリン)で治療することが主流になってきました。治癒率も高いデータが出ています。
大きな利点は内服期間が短く、連続して3か月間(12週間)内服すれば、その後の9か月間は効果を持続させることができるところです。途中、血液検査は必要です。
一度、ご相談ください。
(関連項目)
・水虫
・癜風
(第5版) 2020年11月13日