「ザガーロ」について~男性型脱毛症に新しい治療が加わりました 6月14日販売開始しました!(8月21日更新)
2016年08月21日
男性型脱毛症に「ザガーロ(一般名:デユタステリド)」という新しい薬の発売しました!!!
当院では6月14日(火)から販売開始しました。すでに購入・ご相談された方もおられます。
※価格は確定しましたがホームページでは掲示しませんので、お問合せください(比較的、サービスした値段を設定させていただきました。)
※ザガーロは0.1㎎と0.5㎎のカプセルがありますが、当院では0.5㎎のみ販売します。
プロペシア(フィナステリド)よりも効果が強く、男性型脱毛症の維持だけでなく発毛も期待できます。
成分的には前立腺肥大症という泌尿器科の病気でも使われています(アボルブという商品名)。
・副作用の主なものとして、勃起不全10.8%、リビドー減退8.3%、射精障害4.2%があります。添付文書でみると、これらの項目は、フィナステリド(プロペシア)に比べてデュタステリド(ザガーロ)の方が発生率が高くなります。症状発生時における薬の副作用との因果関係を証明することは困難ですが気にされる方は考慮して内服するかどうかを決めてください。内服を中止すると副作用は軽快することがほとんどのようですが、未確定なところもあります。
日本では信頼性のあるグラクソスミスクライン社より提供されます。
※海外から個人輸入できるものもありますが、それらの医薬品は、日本の法律に基づいて販売される医薬品に比べ、さまざまなリスクを伴います。当院では安全な純正の医薬品を皆さまに提供します。なお、アボルブ(前立腺肥大症のくすり)も同成分ですが、万が一副作用が起きた際の医薬品副作用被害救済制度の適応に入らないので注意してください。
(関連項目) 男性型脱毛症
ザガーロの作用機序
男性型脱毛症では、ジヒドロテストステロン(DHT)などの関与により、ヘアサイクルの成長期が短縮し、硬毛が軟毛化することで薄毛が徐々に進行していきます。
そして、ザガーロ(デユタステリド)はテストステロンをDHTに変換する1型および2型の5α還元酵素をともに阻害し、DHT濃度を低下させます。成長期の短縮を防ぎ、進行を抑え、さらに発毛も期待できます。
※ポイント!
プロペシア(フィナステリド)は2型しか抑えることができないのに対し、ザガーロ(デユタステリド)は2型だけでなく1型も抑えるため効果がさらに高くなるといわれています。
これにより、ヘアサイクルの正常化が期待できますので、男性型脱毛症の進行を抑え、さらに発毛も期待できます。
プロペシア(フィナステリド)との比較について
・「フィナステリド1㎎とザガーロ0.5㎎の比較試験で、ザガーロ0.5㎎の方が毛髪数の増加が優位に高かった(増毛本数で約1.6倍)」というデータから、男性型脱毛症の進行阻止だけでなく発毛効果も期待できます。今のプロペシアで物足りない方はおすすめです。(効果には個人差があります)
・特に前頭部の発毛効果が強いという報告があります。特に前頭部の脱毛は、見た目で気にされている方が多いため、その方には特におすすめです。(効果には個人差があります)
・当院で販売しているフィナステリドのジェネリックよりも値段設定は高めになります。
ザガーロの適応について
1、未成年は内服できません。(安全性が確立されているのは20歳以上のため)
2、重度の肝機能障害のある患者は内服できません。
3、併用禁忌はありません。併用注意のくすりがあります(抗HIV薬、抗真菌薬の一部)。。
4、副作用の主なものとして、勃起不全10.8%、リビドー減退8.3%、射精障害4.2%があります。添付文書でみると、これらの項目は、フィナステリド(プロペシア)に比べてデュタステリド(ザガーロ)の方が発生率が高くなります。症状発生時における薬の副作用との因果関係を証明することは困難ですが気にされる方は考慮して内服するかどうかを決めてください。内服を中止すると副作用は軽快することがほとんどのようですが、未確定なところもあります。
ザガーロ服用時の注意点について
1、1日1カプセル服用するお薬で食前食後関係ありません。しかし24時間おきに服用することが良いと思いますので、服用するおおよその時間は決めてください。
2、最初の効果をみるためには、まず6か月は内服されることをおすすめしています。6ヶ月服用しても効果が見られない場合は服用を中止してください。
3、お薬は適切な場所で管理してください。
4、服用中は献血をしないで下さい。服用を止めた後も6ヶ月間は献血を避けてください。
※プロペシアは1ヶ月間ですが、ザガーロの方が血中半減期が長いためです。
5、ザガーロを服用中は前立腺癌の検査で指標となるPSA(前立腺特異抗原)値を測定する時は担当医に服用していることを期間も含めて必ず報告して下さい。
※ザガーロ服用中であっても、PSA検査は通常通り受けられます。
6、副作用として肝機能障害が起こる可能性がありますので、定期的な血液検査を行います(健康診断で代用できる方は必要ありません。)
診察の流れ
・通常の診察と同じように、当日の順番予約システムが使用できます。(予約システムを使用してなくても直接来院も可能です。その際は状況によってお待ちいただくこともあります。)
※初診からも予約ができます。→予約システムページ
・男性型脱毛症と自分で思っていても、実際は病的な脱毛症(円形脱毛症など)の場合もあります。その際は、保険診療としての検査及び治療が必要なこともありますので、保険証は念のためお持ちください。
※当院では、ダーモスコピー(毛の状態を拡大鏡で確認する器具)や、それ以外の試験にて、初診時に男性型脱毛症以外の病気を否定する必要があります(なお、費用はいただいていません。初診料込みで行います)
※上記の方法にて男性型脱毛症でないことを確認した場合は、処方できませんのでご了解ください(その際の初診料の取り扱いについては、診察時にお話しします)
※費用や効果などについては説明が必要ですので、男性型脱毛症かどうか分からない、疾患の説明がほしい方、他の治療法の選択で迷われている方は、保険診療として受診していただいてのご相談も承ります。
・可能であれば最新の健康診断の結果をご持参ください。
・当院では院内処方の取り扱いをしますので、院内でお薬をお渡しします。
・当院では、自費治療における当院規定の初診料(2200円税込)・再診料(770円税込)が別途必要になります。ご了承ください。
Q&A
Q、ミノキシジル外用(リアップ、ロゲイン)と併用しても良いですか。
男性型脱毛症への作用点が違いますので併用しても構いません。併用することで相乗効果を期待できる方もいます。
Q、プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)は併用しても良いですか。
併用は一般的ではありません。
※ザガーロの詳細は随時、更新していきます。