「アレルギー薬」におけるパフォーマンスの話題
2016年01月29日
じんましんや花粉症に使用する「抗ヒスタミン薬」(アレルギー薬の一つ)についてのお話です。
アレルギーにはよく効くお薬ですが、抗ヒスタミン薬が脳に移行すると、脳内でのヒスタミンのはたらきをブロックして、知らないうちにパフォーマンスの低下(眠気で作業効率が下がる)が起こることがあり、これを「インペアード・パフォーマンス」といいます。
インペアード・パフォーマンスは、自覚しやすい「眠気」とは違って、本人が気づかないうちに生じることがあります。よって、生活全般のさまざまな場面で影響がでる可能性があります。
その影響で有名な事象が「自動車運転」です。自動車運転が不安定となって事故を起こす確率が高くなります。
また仕事や学業の作業効率が下がるというデータもあります。受験生の方は深刻ですよね。
ですが、抗ヒスタミン薬にもいろいろ種類があります。ゆえに、「インペアード・パフォーマンス」を起こしにくいお薬を選択することも重要となってきます。
特に花粉症の場合は、花粉症状自体でも集中力が落ちパフォーマンスが下がりますので、上手に抗ヒスタミン薬を選択してパフォーマンスを低下させないことが大事です。
(関連項目)