新しい外用薬が次々と・・
2015年04月12日
・爪水虫
今までは飲み薬でしか治せなかった爪水虫ですが、活気的な爪水虫専用の外用薬が登場しました。飲み薬では肝機能異常が出ることがあり、副作用で断念した方には朗報です。商品名は「クレナフィン」です。先にハケがついていてマニキュアのように爪の表面に1日1回外用します。内服薬と同じように爪が生え変わって治るため時間は要しますが・・。
・にきび
にきびの外用薬「ディフェリン」「抗生物質」の2種の治療が主流でしたが、新しい外用薬が登場しました。商品名は「ベピオ」(過酸化ベンゾイル)です。過酸化ベンゾイルには2つの作用があって、抗菌作用と、ディフェリンと同様に角質剥離作用の効果を併せ持っています。1つの薬で2つの作用があるのでとても良いです。ちなみに抗菌作用といっても過酸化ベンゾイルは抗生物質ではなく、にきび菌が嫌気性菌(酸素を嫌う菌)であるという特徴を生かして死滅させる作用があります。抗生物質の効果がいまいちだった赤にきび多発の方には朗報だと思います。美容治療に走らず、試してみてはいかがでしょう。塗り方・日焼け止め・保存方法など注意点がありますので、当院にて詳しく説明しています。また、今後は「デュアック」(過酸化ベンゾイルと抗生物質の合剤)も出るそうです。にきびの治療に選択肢の幅が広がりそうです。
・乾癬
乾癬の外用薬はステロイドとビタミンD3が主流ですが、PHの問題で混合することができませんでした。その点を解決した新しい「ドボベット」という製剤が発売されました。「ドボネックス」(ビタミンD3)と「リンデロンDP」(ステロイド)の混合です。1日1回の外用でよく、混合しても成分が濃縮されていているので効果が良いという点が利点です。ただし、値段が高めなのでご相談ください。
(院長記載)