アレルギーシリーズ①~果物・野菜と花粉アレルギーの意外な関係
2018年07月24日
アレルギーの面白い話題をピックアップするシリーズの第1弾です。今回は、果物・野菜と花粉アレルギーの意外な関係についてのお話です。
果物を食べてくちびるやのどの奥にかゆみや違和感を感じたことはありませんか?このような口腔粘膜の接触蕁麻疹を含んだ即時型食物アレルギーを口腔アレルギー症候群(OAS)と呼んでいます。
実は、このOAS、花粉のアレルギーと合併することが分かっています。共通のアレルギー成分の蛋白質をもっているためといわれています。
OASというと春の花粉であるハンノキやオオヤシャブシが有名ですが、初夏に多いカモガヤや秋に多いブタクサ、ヨモギなどの雑草のアレルギーにもあります。食物としては、ウリ科の果物(メロン、スイカ)やバラ科の果物(モモ、リンゴ、ナシ、サクランボ、ビワ)、キウイ、パイナップル、バナナ、トマト、ナスなどが知られています。
スギはトマトに注意します。
新鮮な果物を利用したプリック検査(Prick to prick)によって詳しく分かります。花粉のアレルギーは血液検査でIgE抗体を調べると分かります。
今回は、これまでとしましょう。
(関連項目)
・花粉症
(アレルギーシリーズ)