★乳児湿疹、乳幼児アトピー性皮膚炎の治療を積極的に行っています★
2023年11月09日
★静岡市駿河区「いのうえ皮ふ科」の「乳児湿疹、乳幼児アトピー性皮膚炎」のページです★
当院では、「小児皮膚科」を掲げており、乳児の方も多く来院されています。当院では乳児湿疹にも積極的に取り組んでいます。
近隣の方だけでなく、葵区や清水区からも多くの方が受診されています。お気軽に受診に来てください。
「ステロイドの疑問」「塗り方の説明」など、親御さんが知りたい内容をプリントでまとめて、丁寧に当院では説明しています。
きめ細かな診療を行っていますので、ちょっとしたことでも是非、ご相談ください。
「乳児湿疹はそのまま放置していいの?」 → その答えは放置してはいけません。
★★★成人アトピーについては、こちら(アトピー性皮膚炎総合ページ)をご覧ください。★★★
皮膚の状態が将来のアレルギーを左右する(重要!)
なので、私は皮膚科専門医の立場から、専門的に乳児湿疹に一生懸命、取り組んでいるのです。
乳児湿疹(本題)
乳児(1歳未満の子)の時期は皮脂の分泌が非常に活発であり脂漏性湿疹もできやすくなります。また、赤ちゃんは皮膚の角質が薄くバリア機能が低下し乾燥しておりそれが悪化原因になります。これが「乳児湿疹」です。
頭・顔を中心に胸にも湿疹が広がります。
乳児湿疹の特徴
さて、乳児湿疹には特徴があります。
・乳児湿疹は生後3~5ヵ月がピークです。
・乳児湿疹は冬から春に悪化しやすいです。乾燥にとても弱いのです。夏~秋生まれの赤ちゃんは冬~春に3~5ヵ月のピークを迎えますので特に強く出やすいです。
乳児湿疹は適切な治療が必要です。
最近の話では、乳児湿疹を治療せず皮膚の炎症状態が持続しますと、この時期にアレルゲンに感作され、将来的に食物アレルギーや喘息、花粉症などのアレルギーが発症しやすくなることがいわれています。よって、この乳児の時期の湿疹のコントロールは、子供の将来にも関わる大事な時期ともいえます。湿疹がある場合は積極的にステロイド外用剤を使っていつも良い状態にしておかないといけないのです。当院ではステロイド外用剤についての正しい知識と使い方をプリントを使用して丁寧に説明をしています。
塗ってはすぐ繰り返すため大変ですが、適切な保湿剤とステロイド外用剤の外用コントロールをしていけば大丈夫なことがほとんです。
乳児期の湿疹の治療や保湿ケアの仕方及び洗い方などの生活指導はもちろん、強いかさぶたが付着した時の対応などきめ細かな指導も行っています。当院にて乳児湿疹はご相談ください。
(関連項目)
(外用剤インフォメーション)
乳児のアトピー性皮膚炎の鑑別について
乳児湿疹がひどく出ていたり、少し長く続く場合はアトピー性皮膚炎が心配になると思います。
ところでアトピー性皮膚炎の診断には基準があることはご存知でしょうか。
アトピー性皮膚炎の診断基準
①痒みがあること
②特徴的な皮疹と分布
③慢性・反復性の経過(乳児の場合は2か月以上症状が続く)
この基準の「特徴的な皮疹」については皮膚科専門医でないと判断がつかないこともありますので皮膚科にご相談ください。
乳児アトピー性皮膚炎には特徴があります。アトピーというとすごく不安になるかもしれませんが、その特徴をおさえれば大丈夫です。
・たとえひどくても1歳までに自然に良くなるという経過をもつことも多いです。
・夏は症状が軽く、冬に症状が重くなるという傾向です。これは先ほども示した通り乳児は乾燥に弱いことに起因します。乳児の枠は越えますが、その後も2歳までは冬に小さいピークで湿疹ができるのも特徴です。
・感染症で悪化しやすいこと。特に水ぼうそうの後に悪化することはよくみます。
・食物アレルギーの合併が多いことはいわれています。食物アレルギーもずっとではなく、原則としてほとんどが1歳半から2歳で摂取できるようになってくることが多いです。
このあたりの悪化しやすい時期とタイミングのポイントを頭に入れて、適切な保湿剤とステロイド外用剤の外用コントロールをしていきます。当院でしっかり治療していきましょう。
★最近、ステロイド外用剤だけでなく、コレクチム軟膏(デルゴシチニブ)が生後6カ月より、またモイゼルト軟膏(ジファミラスト)が生後3か月より、外用剤として使えるようになり、湿疹のコントロールはしやすくなっています。★
(※コレクチム軟膏・モイゼルト軟膏については、アトピー性皮膚炎の外用剤の治療のページで紹介してます。)
(関連項目)
(令和5年12月24日 更新)